いま、ちょっとした合間に数年前に買った本を読んでいます。
「アレルギー医療革命」というたいそうなタイトルの本です。NHKスペシャル取材班が書いています。(画像)
もう5、6年前でしょうか。アレルギーの世界に極めて大きな変化が起きていることに目をつけて、取材を重ねて出来上がった番組ですが、折角なので多くの人々に知ってもらいたいと本に残すことにしたようです。
本のサブタイトルは「花粉症も食物アレルギーも治せる時代に」となっています。これで何となく本の内容がうかがえると思います。
以前は、アレルギーを予防できるかが課題でもあり、母に卵などを除去するよう指導したりしていました。結構ハッキリと書いてあるのですが、そういった考え方は間違っていたとの記載もあります。
ラック先生も取材を受け、文中に出てきます。ラック先生とは、アレルギーをやっている医師の間では知らない医師はいないくらい有名な人で、食べ物は皮膚から入るとアレルギーを起こし、口から入ると受け入れるという画期的な考えを最初に示した医師です。「二重抗原暴露仮説」と言われています。
欧米ではピーナッツアレルギーで命を落とす人も少なくなく、ピーナッツアレルギーの解明が盛んでした。ラック先生は、湿疹のある乳児にピーナッツオイル配合の保湿剤を使っていると、ピーナッツアレルギーを発症しやすいことを突き止めました。
本の中では、ラック先生がこの仮説の提唱をするだけにとどまらず、0歳からピーナッツをまめに食べる群と、除去する群に分けて、5歳まで経過を追い、食べている方がピーナッツアレルギーが少ないことを証明したことが書かれています。
私もこの辺のことはリアルタイムで覚えているので、久しぶりに手に取ったこの本を読み、懐かしさを覚えています。
タイトルについて、まだ何も触れていません。明日にでも続きを書こうかと思っています。
