中学生の女の子。
少し前に受診されていました。体のところどころがゴワゴワしており、痒い状態でした。そう、アトピー性皮膚炎があったのです。
アトピーは、赤ちゃんを診る機会が多いですが、中学生であってもステロイド軟膏をバッチリと塗って、皮膚の炎症をとってあげることがポイントです。
こちらから言うと、バッチリと塗ってもらえることが少なくて…。いや、説明が十分ではない?。十分理解されていない?。
先日、再診されました。感想を聞くと、少しはにかみながら「生まれ変わった」のだそうです。
診察してみると、2週間前、肘や身体がゴワゴワして皮膚が厚ぼったくなっていたのに、硬さもなくなり、赤ちゃんの素肌のようです。“生まれ変わった”と言う表現も理解できます。
アトピーの治療のポイントであり、難しい点は、“生まれ変わった”状態を維持し続けること。このような状態を維持し続ければ、皮膚が悪くなりにくくなります。
そのためには、軟膏治療をしっかり続けることになります。ステロイド軟膏は徐々に減らしていきます。
そう簡単に“生まれ変わった”皮膚を維持できる訳ではないため、モチベーション高く、治療に取り組んでもらいたいものだと思っています。