例えば新型コロナウィルス感染症。
診断の肝となるのは、以前も今もPCR検査だと思いますが、すぐに検査を受けられなかったり、結果が出なかったり、検査のタイミングによっては本当は感染しているのに「陰性」と判定されたりすることもあります。
つまり、コロナウィルスにかかかっているかどうか、診断が正しかったり、正しくなかったりすることもあると思われます。
多くの方がこんなことがあることはニュースで見聞きしているため、医師の言うこと、判断が正しくないことがあることをご存知だと思います。
腹痛があり、胃炎などと診断されていたのに、実は胃ガンなんてこともあり得ます。誰が診ても診断が難しいこともあるでしょうし、単純に医師の思い込みで判断ミスをされることもあると思います。
残念ながら、「誤診」は医療にはついて回るものだと思っています。
私が専門にしている「アレルギー」ですが、風邪とか胃腸炎と異なり、症状を繰り返します。同じ症状が繰り返し起こるので、診断は容易なことが多いのですが、これも医師によっては「風邪だ」とか「よくある乳児湿疹です」と言われることもあります。
症状を繰り返すのはおかしいのですが、医師の頭が一旦「風邪」、「乳児湿疹」と判断されてしまうと、「また風邪を引いたね」なんて捉えられてしまいます。
アレルギーは、症状を繰り返すことによって更に悪化していくことが多いようです。アレルギーに関しては、「似た症状を繰り返すのは何かあるのかな?」、「見逃さないぞ」という気持ちで接していないと、みすみす悪化させてしまうと思います。
医療に「誤診」はつきものではありますが、これが“危険なこと”、“避けるべきこと”という意味です。