小児科 すこやかアレルギークリニック

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孤軍奮闘
2021年10月16日 更新

先日、ある患者さんが受診されました。

卵を多めに摂るとアレルギー症状が出るのだそうです。

まず診察してみると、明らかにアトピー性皮膚炎があります。皮膚科に通っていても、乾燥肌と言われ、アトピー性皮膚炎の治療はなされていませんでした。

卵に関しても、卵は加工品は食べなくはないものの、卵を多めに含むものは食べたがらないのだそうです。

これって卵アレルギーが見逃されているんじゃないですか?。園にも卵の除去はなされていませんでした。

本人が嫌がって食べないのが功を奏してか、アレルギー症状が出なかっただけのようです。もし友人につられて多めに食べてしまえば、強いアレルギー症状を起こしていた可能性があります。下手をすれば、園に迷惑をかけていたのかもしれません。

まだ幼児であるお子さんが、卵アレルギーがあるため、食べないようにしていたにも関わらず、周囲の大人が誰1人としてそれに気づいてあげられなかったというケースかと思われます。

敢えて言えば、親御さんでさえ、お子さんの味方ではなかった可能性があります。大勢いる周囲の大人の中で、まさに孤軍奮闘していたということではないでしょうか?。胸が痛みます。

私は適切な対応と治療を任せられる訳ですが、卵への恐怖心がしっかり備わっており、治療は難しいと思われます。

こんなケースは、減らしていかなければなりません。