小児科 すこやかアレルギークリニック

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確定例
2021年10月22日 更新

気がつけば、もう10月下旬。

2021年ももう終盤。コロナ禍で学会に出掛けるということもないので、ある意味メリハリがないとも言えると考えています。あっという間に時間が過ぎることに不安を感じています。

現在、来月のアレルギー関係の学会の準備をしています。内容は、お子さんが自宅で食事を摂った際、アレルギー症状をきたしたケースを抽出しています。

検査をすると、ほぼ全例が卵白、ミルク、小麦の抗体が陽性となっており、食物アレルギーの確定例だと言えるでしょう。

食物アレルギーの世界は、抗体が陽性であっても食べられるケースもあるため、検査だけでは食物アレルギーがあるかどうか分からないと判断します。

よって、今回のケースは食物アレルギーがあると診断を確定できると思います。

ガイドラインには、症状を起こしたケースは1年除去しなさいということになっています。その根拠は外国の論文なのだそうですが、1989年のものです。何と32年前の報告です。

これはちょっとマズイのではないでしょうか。当時は食物アレルギーは食べることで悪化すると考えられていたため、症状を起こす可能\性があれば、除去と指導するのは致し方なかったと思います。

それから食物アレルギーのパラダイムシフト(従来の方法がひっくり返ること)が起こり、理論的に裏付けられてきています。

当院では、1年間除去するという方針には背いています。1年除去して治るのなら、喜んで除去します。しかし、経験上1年除去して治る根拠は薄いと思います。

実際、昨年のこの学会で、1年除去という方針に疑問を呈する発表をしています。ちなみに田舎の開業医ですので、1年除去が意味が薄いことを立証するまでのことはできません。

しかし、卵アレルギーに関してですが、当院で治療を開始して1年後に半数の患者さんが治っており、1年半時間をいただければ70%以上が治っていたというデータを発表しました。

これは、実際に症状を起こしたケースの他に、抗体価が高くて未摂取のお子さんも含んでいました。なので、「そのケースは食物アレルギーがなかったんじゃないの?」と文句を言われるかもしれません。

今回は、症状を起こしたお子さんだけですので、本当に食べられるようになったかがハッキリするのかなと思っています。

結果が気になる?。途中で通院を辞めてしまう方がごく少数いらっしゃいますが、それ以外は大抵治っています。

なお、今回は1年以内にと時間は区切ってはいませんでしたので、それもチェックしようと思っていますが、おそらく多くが1年以内だと思います。