小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

クルミ
2021年11月06日 更新

少し前にもクルミの話をしました。

いま、クルミアレルギーが急増しています。しかし、症状が出れば、それがアナフィラキシー なら完全除去の上でエピペンを持たせ、アナフィラキシー でなければ除去と指導するだけ。そんな感じの対応が多いのだろうと思っています。

当院は、安易に除去とはせずに、食べさせる努力をしています。当然、クルミも例外ではありません。

いろんな患者さんにクルミの負荷試験をしています。負荷食品の中で、卵が最多で、ついで乳、小麦となっていると思いますが、最近ではクルミも上位に来ているように思います。

クルミアレルギーを疑うと採血で「クルミ」という項目以外に「Jug r1」という項目も検査することが多くなっています。本来の検査の狙いは、Jug r1が高ければ、負荷試験をするまでもないという感じなのだろうと思います。

当院は、数値だけで除去とは言わないようにしています。敵前逃亡みたいで、嫌なのです。先回もそうですが、Jug r1がクラス3の患者さんに負荷試験をしました。

多くを負荷試験していると、微量も食べられない人と、意外と食べられる人に分かれるようです。食べられるものは食べていくのが正しいと思っていますので、やはり検査だけで除去の判断はせずに、食べられる量を食べていくのが適切だと考えています。