小児科 すこやかアレルギークリニック

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軟体類
2021年11月11日 更新

食物負荷試験をやっていて、厄介に思うのがいろんな食品が陽性になるケースです。

例えば、甲殻類、軟体類、貝類がどれも陽性だったり、いろんな魚、ナッツ類が陽性になったりするということがあります。

これは片っ端から負荷試験をやる必要があると思います。ひとつだけ負荷試験をして、陰性だからどれも陰性ということはありません。逆にひとつ食べて陽性だったから、どれも症状が出るはずというのも違うと思います。

どの患者さんにも、アレルギー採血でどれも陽性に出た場合、ひとつひとつ負荷試験をして確認するしかないと言っています。

一部の親御さんは何度も通ってくれて、負荷試験を終えることもありますが、多くは中途半端になっているように感じます。本当は漠然とした除去は良くないのですが…。

魚介類がどれも陽性で、エビを食べて症状を起こしたお子さんの負荷試験をやっています。スコアは3から5という数値が並んでいます。

エビは食べて症状が出たため、負荷試験は後回しとし、1回目としてカニで負荷してみました。結果は陽性。

それで先日、2回目としてイカで負荷試験をしてみました。数値は確かクラス4でした。

何の問題もなく食べられました。私の中では数値が高くても何ともないという経験が多いため、「やっぱり」という感じでしたが、ちゃんと確かめたからこそ、言えることですよね。

ということで、ひたすら除去をして、負荷試験を受けていない患者さんは、受けることをお勧めしたいと思っています。