小児科 すこやかアレルギークリニック

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おそらくこう
2021年12月10日 更新

食物アレルギーの場合、アレルギー採血の結果、抗体価別にクラス0から6までの7段階に分けられます。

0は「陰性」、1が「偽陽性」、2以上が「陽性」と判定されます。要は、抗体が検出されるクラス2以上だと、アレルギー症状が誘発される可能性があるので、除去するよう指導されていました。

それがクラス2以上であっても、食べられることが分かり、食物負荷試験をして最小限の除去になるようにとなってきました。

ちなみに、クラス2では症状が誘発される確率は低く、3、4と数値が上がるにつれて確率は上がっていき、クラス6ではほとんどのケースで症状が出てしまいます。

この数値が出ていても食べられる人と食べられない人がおり、それを負荷試験でシロクロつけるという考え方なのだろうと思います。

例えば、卵白が陽性のお子さん全員に生卵を食べさせると、ほとんどのケースで何かしらの症状が出てしまうのだろうと思います。

通常はそういうことはせずに、卵黄から徐々に増量して、卵白を少量から与え始めていきます。このやり方を世の中の親御さんはやっている訳です。

その結果、卵白が陽性の赤ちゃんも、生卵を最初から大量に与えれば症状が出るものの、卵黄、卵白の順でゆっくりと増量していくおかげで、卵に慣れていき、小さい子に生卵を与えることは通常しませんが、もしかしたら生卵まで食べられるように仕立てているのだろうと考えています。

このやり方のおかげで、卵アレルギーがあるのに、発症せずに済んでいるお子さんは結構いるのではないでしょうか?。