当院で診ている重症な牛乳アレルギーのお子さんが、来年小学校に上がります。
先日、親御さんがそれに関して相談に来られました。経験者でないと分からないと思いますが、給食を提供してもらえるか、弁当持参になるかという話です。
結構細かい話で、基準があるようで、クリアしなければ、弁当持参になってしまいます。まあ学校側からすれば、弁当にさせたいように感じてしまいます。
一方、親御さん側からすれば、できれば給食は出してもらいたく、6年間の弁当持参は避けたいというところでしょう。私もできれば弁当は避けたいと考えていますが、大した根拠なく「給食出してください」とは言えません。
実は、親御さんが一生懸命な人で、何度も負荷試験を繰り返してきました。学校側からコンソメの使用、揚げ油の使い回しは可能化などの条件が出ています。
一応専門的な診療をしているつもりですが、細かい具体的な条件に対し、冷静に対応していかねばなりません。
コンソメの乳含有量はどれくらいか調べ、負荷試験の結果から乳の摂取量は分かっていますので、何とかクリアできそうです。乳でアナフィラキシー の既往があり、エピペンも処方していますが、何とか弁当持参は回避できそうかなと考えています。
おそらく似たような重症なケースでは、弁当持参になっている確率が高いと思われます。冷静に慎重につめていきたいと思っています。