小児科 すこやかアレルギークリニック

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大きくふたつに
2022年02月01日 更新

最近、乳児のアトピー性皮膚炎について触れています。

受診のパターンは大きくふたつに分かれるようです。

ひとつ目は、「赤ちゃんの“湿疹”が近くの小児科(もしくは皮膚科)で治療しているが、良くならない」というものです。

これはいつものパターンですが、アトピー性皮膚炎なのに「乳児湿疹」などと言われ、過小診断、過小治療されています。他院から移ってこられる訳ですが、ほとんどコレです。

結局、“湿疹”が良くならいということは、「経皮感作」を受けやすく、実際多くのケースで卵やミルクの感作を受けていたりします。その一部が卵や乳を摂った際にアレルギー症状を起こしてしまいます。

おそらく、親御さんが経皮感作を受けているを知らずに、卵や乳を食べさせているうちに治ってしまうケースは結構あるものと思います。

もうひとつは、「“湿疹”が出てきた。上の子(もしくは親)がアトピー性皮膚炎なので心配だ」と言うのもです。

アトピーは早いと生後1、2ヶ月から見られるため、かなり早いタイミングでの受診となり、先ほどの後手後手にまわるパターンよりもはるかに望ましく、こちらもやりやすいというパターンとなります。

こうすると、「経皮感作」を受ける前なので食物アレルギーを未然に防ぐことが可能となります。更にアトピー性皮膚炎もこじれておらず、症状を安定させやすい印象です。

こういう形の受診がもっと増えて欲しいと思っています。