小児科 すこやかアレルギークリニック

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誠に遺憾
2022年02月08日 更新

最近、食物アレルギーは食べさせていくという方針は、多くの小児科医にとっても共通の認識になっているように思います。

普段、負荷試験をやっていない医師は、専門医に紹介するか、自ら勉強して負荷試験をやっているのかと言えば、そういう場合とそうでない場合があるようです。

そうでない場合とは、どれくらいの量を家で食べさせなさいというものです。私は負荷試験を積極的にやる派ですが、負荷試験によって確実に食べられる量を設定し、それを超えないようにして家で食べてもらっています。

これだと、自宅で食べて症状が出ることはまずありません。実際に医院で食べられた量であることを親御さんもその目で確認しているため、困惑することなく自宅でも継続的に食べてもらえるようです。

食物アレルギーは、多く食べると症状が出るようです。要は、少なく食べる分には問題がないということだと認識しています。

先ほどの「家で食べさせなさい」という医師は、聞いている限り、結構いるように感じます。

多く食べると症状が出るのですが、その量は誰にも分からないから、医院でリスクを負って負荷試験をやっている訳です。それをこれくらいの量を家で食べさせなさいというのは負荷試験にあらず。

ハッキリ言ってしまえば、テキトーにやっているというのが現状だろうと思います。かかりつけ医が安全性を担保して確実に食べさせる負荷試験をそれぞれやってくれることを理想に思い、そうなる日を願い続けてきましたが、“もどき”が増えてきているようです。

日本の政治家的に言うのならば、「誠に遺憾です」。