小児科 すこやかアレルギークリニック

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2022年02月14日 更新

個人的に食物負荷試験をやり始めて、かれこれ20年になります。

前にも書いたかもしれませんが、生まれたての赤ちゃんが成人式を迎えてしまうのだから、かなり長い年月ということになります。

残念ながら負荷試験が医師の間に広まらないのは、食べさせて強い症状を起こしたら責任が取れないという思いが強いからだと思います。私の場合は、責任うんぬんよりも、食べさせてあげたいという気持ちが強かったのだろうと思います。

加工品を使うことが多かったので、症状を起こすことが少なかったので、あまり保身に傾かなかったのだろうと思っています。

さて、食物アレルギーの対応は、昔は食べることが食物アレルギーを悪化させると考えられていたので、食べないというのが原則でした。

今は、少しずつ食べた方が有利だと言われてきていますが、それでも除去という医師が少なくありません。長年そう指導してきたので、従来取ってきた方針を変えられないのだろうと思います。いわば、“「食物アレルギー」アレルギー”みたいな状況と言えるのかもしれません。

個人的には、除去してないけないのだろうという考えに至りました。症状が出るでしょと言われても、多く摂ったがために症状が出ているので、少なく摂れは症状が起きないものです。

とにかく症状を起こさせずに、食べられるものを食べていくのが最大のポイントだろうと考えています。医師から除去と言われてしまうと、食べさせるのが心配で、怖くなってしまうでしょうが、それもマイナイスポイントだと思います。あまりネガティブな気持ちにさせないことも大切だと思います。

早期であればほぼ全例治ると言っていますが、その方針の結果、得られた感覚というか、私の結論のようなものです。

いつ頃になったら、多くの医師がこういうことを言うようになるのでしょうか?。