世の中、食物アレルギーでお困りの親御さんは多いと思います。
そのうち、ほとんどが7から9ヶ月頃でしょうか、卵を食べさせ始めて多めに与えた際にじんましんや咳、嘔吐などが見られて、発症するのだろうと思います。まさに青天の霹靂だろうと思います。
これって、防ぐことができると思います。
そのためには、知識が必要です。
まず「アトピー性皮膚炎」があり、経皮感作を起こして「食物アレルギー」の準備が行われるということです。ただ残念なことに、「アトピー性皮膚炎」が乳児湿疹などと診断されていることがほとんどです。
実は、乳児湿疹と診断された時点で、過小診断、過小治療が起こり、食物アレルギーへ一直線だと思います。アトピーの程度が軽ければ、経皮感作を受けないこともありますが、当院のデータでも全体の3分の2は感作を受けてしまうと思います。
顔などに治りにくい湿疹があれば、おそらくかなりの確率でアトピー性皮膚炎だろうと思います。ただ、「アトピーですか?」と聞いても、違うと信じている医師も多く、「アトピー性皮膚炎ではありません」と言われてしまうこともあります。
青天の霹靂を防ぐには、ハードルが高いかもしれませんね。