昨日、昔のアレルギー治療について触れました。
本当に驚くのは、アトピー性皮膚炎の治療のところで食事、食事と食事のことがこれでもかと書き連ねられていることです。
医学書の治療法を記載したところに、「食事性抗原を確定し、除去療法を試みることにより、良好な治療成績が得られる」と書かれています。また「食物日誌を記載させ、食物摂取と症状の出現および増悪の関係を推定する」とも。
原因食品の確定には、推定原因抗原食物を2から4週間、二次製品を含めて厳密な除去をし、症状の改善を確認した後、同食物を約1週間毎日負荷する。症状の再現により原因食物を確定する。
推定が困難な場合は、牛乳、卵、大豆の3種除去試験を実施するとよいと明記されています。さらに、原因食物が確定すると、年齢により1、2年除去食を続け、症状の出現および悪化がないことを確認した上で除去食を解除すると書いてあります。
当時のアトピー性皮膚炎のオススメ治療がこれでした。
駆け出しの頃の私もやってみましたが、明らかに皮膚が改善するなどを経験したなどの自覚はほとんどありませんでした。どこかでこの治療を疑っていたように思いますが、従うしか方法はなかったように記憶しています。
今から見ると、食事、食事とかなり偏っていますが、当時のベストであろう治療を披露してみました。


