アトピー性皮膚炎の病状を把握する採血項目として、「SCCA2」というものがあります。
昨年2月に認められた、まだ新しい項目です。始まった当初、調べてみたいと思ったのですが、私の普段使っている検査会社では調べられないということでしたので、様子を伺っていました。
少し前にSCCA2が調べられるようになったと報告があったのですが、結果が出るまで2、3週間かかるということでしたので、調べていませんでした。
そんな便利かもしれないものをなぜ調べないの?と言われそうですが、当院では似たようなマーカーの「TARC」を調べているため、そちらを検査していました。
第一人者の先生は、「TARCは使いにくい」ようなことをおっしゃいますが、決してそんなことはありません。十分に参考になります。
それでもTARCよりは有用だと聞いていたので、SCCA2を数人調べてみました。結果に時間がかかるのが玉に瑕(キズ)ですが、基準値よりは十分に高い値が出て、有用そうです。
ベストなのは、アレルギーを詳しくないドクターも使えること。それが高い値だとアトピー性皮膚炎かどうか判断できるくらいだと、よく言っていますが、“乳児湿疹”などと誤診されることもなくなるだろうと思っています。
しばらく使って、私としても感触を確かめてみようと思います。