食物アレルギーを考える上で、抗体価が高いかいなかはひとつのポイントです。
例えば卵白がクラス6ですと、クラス2や3のお子さんよりは治りにくい印象があります。
ただ、負荷試験が危険かといえば、そんなことはないと思います。卵の加工品などは問題なく食べられたりします。
医師も患者さんも「うわー、6もあるんだ」と考えると思います。私の場合は、そういう捉え方はしていません。
それは、クラス6でも食べられるようになった患者さんを何人も診ているからで、以前クラス6の患者さんの8割弱が治っていたというデータを出していたように記憶しています。
私の場合は、こう考えます。「うわー、アトピー性皮膚炎が重かったんだろうな」とか「うわー、アトピー性皮膚炎の治療が良くなかったんだろうな」と考えます。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は切っても切り離せない関係にあり、おそらく早期からアトピー性皮膚炎の湿疹を抑える治療をしていれば、クラス6にはならないと思います。数値は低く抑えられると思います。
その時の皮膚の状態にもよりますが、アトピー性皮膚炎の湿疹をしっかり治療して消してから、いかに食べさせていくかと考えた方がいいのではないかと考えています。