小児科 すこやかアレルギークリニック

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敵もしたたか
2022年03月24日 更新

この場でもアトピー性皮膚炎があると、経皮感作を受けやすいと言っています。

では、湿疹を治療してしまえば、経皮感作を起こすことはないのではないか?という疑問が湧いてくると思います。

私もその課題に取り組んできたつもりです。それに対して、おそらくこうだろうという答えが分かってきた気がします。

それに関して、「敵もしたたかだなぁ」と感じています。

逆にどういう状況が経皮感作を起こしやすいかと言いますと、アトピー性皮膚炎なのに“乳児湿疹”などと誤診されて、中途半端な治療が繰り返されると、“湿疹”が存在し続けることになるので、その“湿疹”の程度が重くて、存在が長ければ長いほど、感作を起こしやすいと感じています。

そうなった状態で、当院を受診される方も多くなっています。“湿疹”が軽く、じきに治ってしまうようなケースでは経皮感作は起こしにくいようです。

アトピー性皮膚炎がちょっと重いと、治療してもぶり返すチカラも強いので、治療をしていても経皮感作は起こしてしまったりします。

本当に「敵もしたたか」と感じてしまいます。