当院は、15年前の開院当初から食物アレルギーにチカラを入れています。

勤務医時代も含めると、もうかれこれ20年は負荷試験を実施しています。当初から「いかに食べさせるか」というのが大きな課題だった訳ですが、昔から比べると、見える景色が変わってきたように思います。

食物アレルギーについては、除去せずに食べられる量を食べ続けることが大切だということ。これは間違いない事実だとおもいます。昔は私も「除去、除去」と言ったものですが、今では除去って意味があるのか？と思うほどです。

それと、もうひとつ大事なことがあり、それはアトピー性皮膚炎の治療ということです。これも普通の小児科や皮膚科の行う治療ではダメで、かなりガッチリした治療でないといけません。

多くのドクターや親御さんが、言葉は悪いですが、皮膚を甘く見ているのだろうと思います。わずかな“湿疹”でも経皮感作は起きてしまうので、ここはもはや免疫システムが優秀だと脱帽するほかありません。

免疫システムの裏を書くには、徹底した皮膚治療しかないと思います。これもタイトル通りにやればやるほど実感しているところです。