小児科 すこやかアレルギークリニック

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改めて
2022年04月08日 更新

最近、市内外からアトピー性皮膚炎の中学生くらいのお子さんが受診されます。

ほとんどが適切に治療されておらず、皮膚がひどい状態で受診されます。患者さんからすれば、皮膚が痒くて仕方ない、何とかしてくれって感じだと思います。

これくらいの年齢になると、皮膚のプロである皮膚科にかかっていることが多いのですが、驚いたことにアトピー性皮膚炎と診断されていないことが多いのです。

アトピー性皮膚炎の治療のポイントは、いかにしっかり塗るかというのがあります。

よく言われるのですが、チューブの軟膏を指の第一関節分ですから2センチちょっとでしょうか。それだけの軟膏を大人の手のひら2枚分に塗るというものがあります。

要は、アトピー性皮膚炎の皮膚はザラザラしているので、厚く塗って、しっかりと炎症を取る塗り方をやらなければなりません。アトピー性皮膚炎では、これが唯一の塗り方です。

にも関わらず、それだけの塗り方を指導している皮膚科医にはなかなかお目にかかれないように感じています。

治療できなければ、専門医に紹介するのが筋というか、医者のツトメだと思うのですが、まずありません。

改めて(敢えて言いますが)、地元周辺はアトピー性皮膚炎に理解のない地域だなと感じさせられます。