小児科 すこやかアレルギークリニック

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新年度
2022年04月14日 更新

例年4月は、園や学校を訪れ、食物アレルギー対応の話をする機会が増えます。

特に学校は先生の異同があるので、新年度になって新しい職員が揃ったところで、食物アレルギー対応を学ぶという意味合いもあるのだろうと思っています。

誤食時の対応は、変わるものではないので、内容的にも同じような感じになってしまいます。

何か違ったことを盛り込みたいと思っていました。そこで今年は食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の治療の歴史についてお話ししようと思っています。

食物アレルギーはとにかく何でも除去の時代がありました。アトピー性皮膚炎も湿疹が悪化するのは食べ物のせいなので、卵や乳をとにかく除去というスタンスでした。皮膚にはステロイド軟膏は使わないようにという雰囲気満々でした。

少し前に「エビデンスレベル」という話をしました。最近はエビデンスのない医療は行ってはならないという感じになっていますが、以前はエビデンス重視とは言えず、仕方ない部分があるにしろ、学会側のミスリードとさえ感じてしまいます。

「食べるな」から急に「少しずつ食べさせろ」となり、多くの医師が時代の変化に適応できずにいるように感じます。医師も悪気がある訳ではないので、そういう歴史について触れようと考えています。