牛乳アレルギーがあり、負荷試験によって200mlをクリアしていたお子さんがいました。
小学校に上がり、給食後に激しい運動をしてアナフィラキシー症状が起きてしまいました。こういった運動による悪化は予想しづらく、なかなか対応が難しいとされます。
それから3年。本人は牛乳を嫌いでほとんど飲んでいないといいます。
飲んで具合が悪くなったため、摂りたくない気持ちは分かります。身を守るために必要だと言えるのかなと考えています。
一方、ヨーグルトはよく食べているのだと言います。結構食べており、100gを超える量をよく食べているそうです。
この量は、牛乳100ml相当だということです。もし牛乳アレルギーがあるのなら、牛乳100mlも飲めないはず。
この話からも分かるように、食物アレルギーは気持ちの影響が大きいと推測できます。年齢が大きくなって発症すると、摂取して具合が悪くなった“そのもの”に苦手意識が生まれてしまうということでしょう。
こういう患者さんに対して、気持ち的にフォローしてあげることは大切なのだろうと考えています。