小児科 すこやかアレルギークリニック

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3ヶ月でも遅い
2022年06月01日 更新

食物アレルギーを減らすにはどうしたらいいかと長年考えています。

除去は食物アレルギーにとっていいことかと考えると、さして意味のあることだとは思えません。食べられる量をできるだけ早く食べさせるのがベストだろうと考えています。

それで多くの食物アレルギーは解決するのかというと、そうかもしれません。

ただ、なくせるかと言うと、そうはならないと思います。結局、湿疹からの経皮感作を減らす必要があるのです。

残念ながら、クラス6とかになってしまうと、簡単には治せなくなると思います。しかしながら、除去しても意味はなく、少量から食べさせるという方針には変わりはないと思います。

アトピー性皮膚炎を早く見つけて、がっつり治療すればいいのですが、生後3ヶ月で卵白がクラス4で、生後5ヶ月になってクラス6なんて赤ちゃんもいます。

初診後はしっかりと治療しているのですが、初診時からかなり重症なアトピー性皮膚炎でした。それまで皮膚科にかかっており、敢えて言いますが、いい加減な診療が行われていました。

ですから、患者さんによっては生後3ヶ月での治療開始でも遅いということなのだろうと思います。