食物アレルギーはまだ多くの医師が「除去」と言っている現状があります。
長年こだわって診療してきて、「除去」が一番よくないと実感しております。おそらく食物アレルギーの重症な患者さんも赤ちゃんの頃に早くから受診していただければ、つまり「除去」していなければ、違った人生を送れるのではないかと考えております。
食物アレルギーの話をさせていただく機会は少なくありませんが、最近はその辺のことも話すようになりました。
食べたらアナフィラキシー を起こして下手をすると命を失う可能性がある。だから「除去」しましょうでは、ある一定の成果しか得られないと思っています。
ある行政から、5年ぶりに食物アレルギーの講師の話をいただきましたが、聞く側からすれば講師のいうことが180度異なると思われ、それでは整合性が取れないと考えます。
大変申し訳ありませんが、今回は辞退させていただくつもりです。