ご存知のようにアレルギーは慢性疾患です。
そのうち当院はぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーにチカラを入れています。
この3つの病気、どれも別々のものと捉えている親御さん、ドクターが少なくないようです。
よく書いていますが、アトピー性皮膚炎があるから経皮感作を受けて食物アレルギーを発症してくるし、アレルギー体質があるとアレルギーの病気がいろいろ出てくる「アレルギーマーチ」に沿って発症してきます。
つまり、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーがあれば、ぜんそくも発症しやすくなります。ですから、当院ではこの3つの病気を同時に診療していることも多いのです。
アトピー性皮膚炎は皮膚科、咳や鼻は小児科、耳鼻科、食物アレルギーは小児科なんて使い分けている親御さんもいるでしょうが、本当なら小児科医がまとめて診るというのがベストだと思います。
ただ、アトピー性皮膚炎の診断や治療が苦手な小児科医も少なくなく、「皮膚科に行って」と言われてしまうこともあります。
残念ながら、皮膚科もアトピー性皮膚炎の診断や治療が「???」という医師もいて、なかなか適切な医療が受けられない患者さんも多いと思います。
多くの患者さんが適切なアレルギー医療を受けられる日は来るのでしょうか?。