20年、食物負荷試験をやっていると、だいぶ食物アレルギーのことが見えてきた気がします。
食物アレルギーは、早期から食べさせているとほとんどが食べられるようになります。
でも、経皮感作を強く受けてしまえば、食物アレルギーはアレルギー症状を繰り返したり、治りにくくなったりすると思います。
ですから、経皮感作をしないようにすることが極めて重要でしょう。
アトピー性皮膚炎の湿疹は、生後1ヶ月から出てきますので、生後1ヶ月から対策を講じる必要があると思います。
理想は、経皮感作を防ぎ切ることですが、これは簡単なことではありません。多少でも油断があれば、卵白がクラス2くらいに上がってしまいます。
卵白がクラス2のお子さんと、クラス4、5では安全に治る確率はクラス2の方が高いと思われます。ですから、経皮感作を上げないように努力することが非常に大切になってきます。
これまでも0歳から食べさせれば、食物アレルギーはだいたい治ると書いてきたかもしれませんが、皮膚治療を抜きではいけないということだろうと考えています。


