小児科 すこやかアレルギークリニック

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治りやすさ
2022年07月21日 更新

「治りやすさ」と書いたのは、食物アレルギーについてです。

長らく食物アレルギーの治療に取り組んできて感じるのは、少しでも食べさせることが重要だということと、若い方が有利ということだろうと考えています。

いまだに除去と指導する医師は多いですが、完全除去ではなく、加工品でもいいから食べている方が治りやすいという論文も出ています。

「若い方有利」と書きました。子どもは皆若いでしょうと言われそうですが、数年でも除去の期間が長いと、その時点で食べさせる努力をしても、治りにくい印象があります。

根拠まではないですが、1歳と6歳では治りやすさに差が出るのではないかと考えています。1歳と6歳では両方とも若いですが、おそらく6歳よりも5歳、5歳よりも4歳、…2歳よりも1歳、1歳よりも0歳という感じだろうと思っています。

全国の食物アレルギーの患者さんが、0歳、1歳からという早いタイミングで少しでも食べるということをしたら、多くが治る方向に持っていけるんだろうなと考えています。

これを読んでいる患者さんで、漫然と除去されているのであれば、行動にうつしていただきたいと思います。