アトピー性皮膚炎というと、とても痒い湿疹に悩まされる病気という認識をお持ちだと思います。
乳児期だと、「乳児湿疹」という便利な診断名があり、適切に診断されていないことが多いように感じています。
とても痒くて仕方ないんだけれど、「乳児湿疹」と診断され、アトピー性皮膚炎に見合った治療がなされていないように感じています。その結果、皮膚を掻いて悪化し、悪化しては掻くということを繰り返します。
アトピー性皮膚炎の治療に取り組んでいると、「マウントを取らないと」治療はできないように感じます。
中途半端な治療をしている限りはマウントを取れないわけで、主導権は病気の方にあると思います。ガッチリと治療すると、ほとんど痒くなくなり、湿疹は安定してきます。
この状況が、とても重要なポイントでしょう。これが、私のいう「マウントを取った」という状況と言えると考えています。
日頃から皮膚を掻くという行為がいかに湿疹を悪化させているかをうかがい知ることができると思います。
「マウントを取る」ことで、初めて次の段階にようやく進むことができるのではないでしょうか?。