5年前のことになりますが、上越市内の小学校でタイトルのような事故がありました。
校内で独自にエピペンの研修会をやっている最中のこと、患者さん用の本物のエピペンをトレーナー(練習用)と間違ってしまい、学校の先生が患者役のモデルになった先生の太ももに打ったということのようです。
https://www.joetsutj.com/articles/38722614
明らかに違う感覚にビックリして、119番通報したそうです。幸い大したことはなかったのですが、この時は小学生の患者さんにエピペンを処方していた当院にも連絡がありました。
この時は教育委員会側は速やかに公表し、ネットニュースでも大きく取り上げられたと記憶しています。
こういった事故は私も初耳で、本物とトレーナーは似た感じに作られてはいますが、区別はできなかったものかと疑問に感じたものです。
この時だけは、教育委員会側から連絡があり、私が講師としての上越市全体の研修会が開催されました。しかし、継続性はなく、翌年以降は当院には連絡はありませんでした。
エピペン誤注射の小学校は全国的に学校名まで晒されてしまいました。真面目に校内研修会までやっていたのにです。
学校側はそれ以来、汚名挽回とばかりに毎年のように当院に連絡をくださり、食物アレルギー研修会を行なっています。おそらく上越市内ではトップレベルの対応能力を有していると思います。
やっている学校はどんどんレベルが上がり、やっていないところは禁じられている「お代わり」のミスをしてしまう。
上越市はこの最近触れてきたように、食物アレルギーがらみの事故は多いと思います。ネットで調べても5年で何件も上がってきています。教育委員会側はこれをどう捉えているのでしょうか?。