小児科 すこやかアレルギークリニック

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手応え
2022年08月18日 更新

食物アレルギーのガイドラインを見ると、2005年が初めて発刊されたものになりますが、だいぶ内容が変わってきたように思います。

「完全除去」から「食べられる範囲内で食べる」という風に変わってきています。ただ、最新のガイドラインでも少量が食べられなければ、完全除去を推奨しています。

長年こだわって食物アレルギーに関わってきて感じることは、食べられる量を見つけ出して食べさせることがポイントだと思っています。

ちなみにガイドラインでは、「少量」をこう定義しています。加熱卵白1から1.5g、牛乳1から3ml、うどん1から3g。

これだけ量を食べられなければ、完全除去なのだそうです。完全除去をして治る確率が上がるのでしたら、私も除去すると思うのですが、まったく手応えを感じないのです。

かえって除去に慣れてしまい、食べることにチャレンジしなくなるように感じています。この対応には、反対です。

逆に少しであっても「食べられること」、「食べること」に慣れてもらうことの方が大切な姿勢だと考えています。

若ければ若いほど、ビックリするくらいの手応えを感じることができると思います。