先日、研究会に参加してきました。
最近はアレルギー関係の学会、研究会と言えば、食物アレルギーの発表がほとんどです。それだけ困っている人が多いのと、医師も関心を持っているということなのだろうと思います。
そういう発表を聞いていると、アトピー性皮膚炎の有無について調べていることがよくあります。アトピーに限らず、ぜんそくを合併しているかどうかも調べていることが多いです。
これについて思うことがあります。
当院は生後1、2ヶ月とか、3、4ヶ月とかかなり早い段階での受診が多く、全例にアトピー性皮膚炎の存在を指摘できると考えています。
もともと乳児アトピー性皮膚炎は早く引っ込むタイプがあり、それは生後6ヶ月以降ではほとんど湿疹を指摘できないこともあります。
大きな病院の先生が食物アレルギーに対応する場合、それを「アトピー性皮膚炎なし」と判断してしまうのだろうと思います。
逆に、アトピー性皮膚炎の“湿疹”から経皮感作を受けて食物アレルギーを発症してくるので、個人的には「アトピー性皮膚炎のない食物アレルギーってあるのかな?」と考えています。
先ほども言いましが、じきに引いてしまうタイプのアトピー性皮膚炎は存在するので、それを「アトピー性皮膚炎なし」と言ってしまう発表をみると違和感を覚えてしまうのです。