アレルギーは、慢性的な経過をたどる病気です。
糖尿病や高血圧もすぐには治らず、治療を継続している成人は大勢いると思います。糖尿病や高血圧は放置すると死につながることもあり、治療を継続する患者さんも多いように思います。
一方、アレルギーは死に至る可能性がほとんどないと言っていいかもしれません。そんなこともあって、継続的に治療を続けることは難しいこともあるようです。
子どものアレルギー診療に長くたずさわってきて、病気を放置して症状を繰り返すと、病気はドンドン治りづらくなっていくように感じます。
具体的には、ぜんそくはゼーゼー、ヒューヒュー言いやすくなる、アトピー性皮膚炎は湿疹が出やすくなり、治療しても引っ込みが悪くなる、食物アレルギーはアナフィラキシー を起こしやすくなる、ということだろうと考えています。
そうなると、かなり治りづらくなってしまいます。そうなる前に治療を開始すれば、治りがいいように思います。
そこが患者さん側からすると、難しいところなのかもしれません。