日頃診療していると、「ビュー39」という種類のアレルギー採血結果を持ってくる親御さんがいます。
そう言われてもピンと来ないかもしれませんが、やたらと多くの項目の結果が表示されたものだと、それかもしれません。
花粉とかカビとか、様々な食品がズラリと並んでいます。調べて欲しいと思っていない項目まで入っています。
従来のイムノキャップ法と言われる検査法があります。この検査は一度に13項目しか調べられないという制約があります。場合によっては、13項目では足りないとなるかもしれません。
それを39項目を一気に調べられるという謳い文句で宣伝していきますので、「これは便利」と採用しているクリニックが少なくないようです。
しかしです。検査の信頼性が従来の方法よりも落ちると言われています。
特に今年はこの検査で4、5人がトラブルに巻き込まれています。
要するに、学校側から検査が陽性の食品を除去する診断書を書いてもらうように言われて、当院を受診されるというパターンです。
検査しっぱなしで、検査した医療機関で相談することなく、当院に来られるのです。自分でやった検査には責任を持って欲しいのですが…。
私としては「もう勘弁して欲しい」と思っています。