食物アレルギーの中で卵アレルギーは最多です。
20年前から卵アレルギーに対し、卵クッキー、カステラ、卵焼きと3段階で食べさせて治療してきました。
しかし、小麦アレルギーがあってクッキーやカステラは使えないこともあります。あと、甘いものは食べないということで、卵クッキーが使えないことも稀にありました。
そういった戦略の中で、いり卵をわずかな量から食べさせている患者さんがいました。先日、負荷試験を行いましたが、それまでは日頃から0.1グラム食べてもらっていました。
負荷試験で0.5グラム程度食べられることが分かりました。
0.1グラムから0.5グラム。わずか0.4グラムしか増えていないと考えるか、5倍も食べられるようになったと考えるか。
親御さんにしてみれば、その0.4グラムの差は大きいようです。非常に喜んでくださいました。
とにかくポジティブな気持ちに前進させることが大切なのだろうと考えています。