「派閥」という言葉は政治家の世界でよく使われます。
今回は、そんな政治の生々しい話ではありません(笑)。
先日、県外から転居されてきた患者さんを紹介状を持って当院を受診されました。こんなことは本当に珍しいことです。
ミルクでアナフィラキシー を起こしていても、紹介状を書かない医師もいます。私は責任感の有無というか、医師が治って欲しいと願っているかどうかだと思っています。
紹介状を見てみると、食物負荷試験もやっていて、責任を持ってこれまで診てくれていたと感じます。
これまでの経過をみると、この先生は「非加工品派」のようです。ちなみに私は「加工品派」です。
これは食物負荷試験において、加工品を使うか、使わないかの「派閥」です。
親御さんから話を聞くと、加工品では卵なら卵がどれくらい含まれるか分からないので、卵を測って料理をして、それを食べさせるという方法をとっていました。
これだと含有量は間違い無いのでしょうが、いちいち料理する必要があるので、親御さんの負担が大きくなりませんか?。ですから、私は簡単に入手でき、手間のかからない「加工品派」です。