小児科 すこやかアレルギークリニック

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こじらせない
2022年12月15日 更新

アレルギー診療に長年携わらせていただいています。

長くやっていると、見えてくることが増えてくるように最近感じます。

ポイントの1つは、いかにこじらせないかということでしょう。

ぜんそくですと、こじれた状態というのは、風邪を引いたらすぐにゼーゼー、ヒューヒューすることでしょう。アトピー性皮膚炎は、常に皮膚に手が行き、皮膚がカサカサ、ゴワゴワした状態が続くということになると思います。

食物アレルギーは、食べてアナフィラキシー を繰り返している状態だと思います。

こじれればこじれる程、元の状態には戻りにくくなります。ぜんそく患者さんですと、治療をしっかりしているにも関わらず、夜中に咳き込んだり、ゼーゼー言ったりします。

治療しているのに何故?と思われるでしょうが、「車は急には停まれない」という標語があるように、ある程度加速度を持って進んでいるものを止めるのは大変です。

親御さんには、頑張って治療を続けていると、徐々にゼーゼー言わなくなっていきますと説明しています。

やはり、悪化する前に症状を安定させたいということになります。

中にはこじれてからぜんそくという診断が頭に浮かぶ医師もいます。こういうドクターにはかかって欲しくないというのが専門医のホンネです。