食物アレルギーに関する講演を行う時に、調布市での死亡事故の話は欠かせません。
そもそも、園、学校関係者の方々が食物アレルギーの講習を受けなければいけなくなったのは、この事故がきっかけと言っても過言ではないと思います。
昨日、死亡した女の子の書いた詩が話題になっていました。10年経ったのですね。でも決して風化させてはいけないと思っています。
全国的にエピペンの使い方を学ぶ機会を設けられて、第二の死亡事故を防ぐ機運は高まっていると感じています。とても良いことだと思います。
ただ、食物アレルギーで重要なことは、緊急時の対応の他に、病気を治してしまうことでしょう。
こちらに関しては、ガイドラインの上では少量摂れなければ完全除去となっており、重症な牛乳アレルギーの患者さんへの治療があまり進んでいるとは思えません。
個人的にですが、この辺が残念だと感じています。