開業医同士だと、非専門医は自分の城を守るため、専門医に紹介しないというの分からなくもありません。
患者さんを紹介してばかりいると経営に影響するなど、思惑もあるのでしょう。
更に言えば、専門医同士も連携がありませんね。開業医と専門病院の医師の間でです。
患者さんがその地域に転居してくる際に紹介するというのはあるかもしれません。私が言っているのは、学会活動を通しての情報交換などはないという意味です。
当院は新潟県では食物負荷試験の実施件数はトップクラスですが、学会の示す食物負荷試験の実施施設は開業医は掲載されていません。新潟県は特殊なのでしょうが、これでは新潟県の患者さんが救われません。
私自身は20年以上食物負荷試験に取り組んできて、どうしたら食べさせることができるか?、どうしたら治すことができるか?という課題に取り組んできました。
通院さえあれば、卵、乳、小麦アレルギーの患者さんは9割ほどは解除になっているという発浮オても、何の質問も出ません。
おそらく軽い患者ばかり診ているとでも考えているのでしょう。いえいえ、アナフィラキシー の患者さんも含めての数字をお示ししています。
食物負荷試験の実施施設の情報は、年間何件の負荷試験をやっているとしか情報がなく、一定の基準を設けて各施設がどれくらい除去が解除になっているのか数字を示すべきと訴えていますが、スルーです。
開業医の中でもいろいろ工夫して治す努力をしている小児科医は他にもいますが、私のみている範囲では連携があるようには感じられません。
この分野の進歩において、ちょっとマイナスになっているのではないかと考えています。