先日、当院にかかり始めたばかりの親御さんからこんなことを聞きました。

赤ちゃんと風呂に入ると、赤ちゃんの皮膚が赤くなり汗も？ができるので、前の主治医から入浴は「1分」で済ませるように言われていたそうです。

実際にそうしていると、少なくとも大人が体が温まらずに、寒くて仕方ないそうです。引き続き1分の「カラスの行水」を続けないといけないかという相談でした。

そんな話は聞いたこともなく、それこそエビデンス（科学的根拠）もないでしょうから、驚きました。そんなことを押し付けられてもって感じですよね？。

その赤ちゃんはアトピー性皮膚炎があり、アトピーは体が温まると赤くなったり、痒くなったりします。その現象を言っていたのでしょう。

アトピー性皮膚炎の治療を行うと、赤みはなくなり、痒みも減ります。当然、入浴後の発赤も減ってきます。

この子はアトピー性皮膚炎とは診断されておらず、治療も中途半端な状態でした。アトピーを疑うこともなく、専門医に紹介されることもなく、思いつきの対応を指示される…。

医療の怖さを感じました。