名前は出しませんが、ステロイドではないアトピー性皮膚炎治療の軟膏が生後6ヶ月から使えるようになったと先日アナウンスがありました。
アトピー性皮膚炎の治療はステロイド軟膏一辺倒だった訳ですが、そこにステロイドではない選択肢が増えるということはいいことだと思っています。
ただ、ちょっと疑問に感じています。
アトピー性皮膚炎に対するステロイド軟膏の使用は、過去に大きな問題になりました。いまだにステロイドと聞くと、ネガティブな印象を抱く保護者もいるのはいるのだろうと思います。
確かに年長児はステロイド軟膏を塗った上で減量しても、再燃してきたりと治療が難しかったりします、そういう状況でステロイドでない軟膏を使えることは有り難いと思います。
ただ、私のこだわっているアトピーの早期発見、早期治療という点で見てみると、乳児のアトピー性皮膚炎は治療しやすく、減量しても上手くいことがほとんどだと感じます。
今回、生後6ヶ月から軟膏が使えるそうですが、あまり「待っていました」という感情はないですね。使いたいケースはなくはないと思われ、少しは使うと思いますが、「6ヶ月から使える」という取り決めは現場からの声ではないように感じています。


