ここ最近、「初戦」について話してきました。
当院は開業医ですが、開院以来、食物アレルギーにこだわった診療をしてきて、軽症から重症まで多くの患者さんを診ています。
一方、大病院の先生方は重症を診ていることが多く、私も経験上知っていますが、重症化するとなかなか食べられることは困難になります。
ガイドラインでは「少量」、「中東量」、「日常摂取量」の3段階で食べさせ、「少量」が食べられなければ完全除去となっていますが、重症だけに着目すると、ごもっともな判断だと言えるのかもしれません。
しかし、軽症だったり、まだ低年齢の場合は、非常に治りやすいので、除去すべきではないと考えます。当院に来ている患者さんには、0歳から食べさせるとほぼ100%治りますと言うようにしています。
安易に除去をして、解除に動かないと、お子さんは食べたがらなくなります。まだあまり言われていませんが、精神的な影響を受けやすいと感じており、ネガティブな印象を持たせるべきではないと考えています。
食物アレルギーの患者さんを日々診る中で、いろいろなことを学ばせていただき、多くの自分なりのノウハウを得ることができました。
結局、開業医と大病院の先生の間の会話がほぼないのも問題のひとつだと思っています。