小児科 すこやかアレルギークリニック

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「あの薬…」
2023年03月11日 更新

アトピー性皮膚炎の治療は簡単ではありません。

まず薬の使い方。多くの医師や患者さんが違った捉え方をしているように思います。つまり、「塗って良くなったら、塗るのをやめて悪化したらまた塗る」というのが当たり前だと思っていること。

一旦は回復傾向になるので、正しいことをやっているかのように感じます。でも、やり方が正しくないからすぐにぶり返す訳です。

塗り続けて、皮膚を良い状態に保ち続ければ、皮膚はぶり返しにくくなります。そうやって良いクセをつける必要があります。

良いクセがつく前に塗るのをやめるのは、変なことをやっていると言えます。

先日、その辺の理解が足りていなかった親御さんが4歳の子を連れて受診されました。皮膚はだいぶ悪い状態でした。

以前、説明したはずですが、再度説明し直し、キッチリと塗るよう指導し、ステロイド軟膏と保湿剤を混ぜたものを処方しました。

どれだけ短期で良くなるかを親御さんと共有したかったので、2週間後に再診していただきました。

2週間後、診察室に入ってきた女の子が口にした言葉が以下の通りでした。

「あの薬、効くね〜」

4歳のお子さんにも理解してもらえて、うれしいです。