今日は一枚の図をお示しします。
克誠堂出版の「アナフィラキシー ショック」光岡裕正編集から提示しますが、外国のデータです。イヌを使いアナフィラキシーショックを起こさせ、各血管の圧力や呼吸、心電図をモニターしたものになります。
不勉強で見たことがなかったので、私にとって衝撃的でした(汗)。
一番下のECGは「心電図」ですが、その上が「大腿動脈」の圧ですので、血圧を指しています。最初のところで、わりと急激に低下しています。アナフィラキシー ショックが起きて、血圧が下がっていることを示しています。
その上に「門脈」圧、「右心室」の圧、「肺動脈」圧が上がっています。全身への血流が悪くなっていることを示しているのだろうと思います。
そしてその上、一番上のギザギザの曲線ですが、「呼吸」を表しています。振れ幅が小さくなって、ほぼ直線になっています。呼吸が止まっていることを示しています。
アナフィラキシー ショックでは、血圧低下と全身への血流低下、呼吸停止と一気に起きていることがみてとれると思います。
