これまで食物アレルギーに対応についてお話しさせていただく機会が多かったでした。
今年度は、アナフィラキシー ショックについて中心にお話ししようと思っています。
それは昨年11月に愛知県で新型コロナワクチンを受けた女性がアナフィラキシー ショックを起こし亡くなってしまったことが大きな要因です。
アナフィラキシー ショックを起こすと、救急搬送されて医師が対応に当たる訳ですが、医師がアドレナリン注射を行うタイミングが遅いことが指摘されています。これはイギリスでも報告がありますし、日本でもそうです。
医師でも対応が遅れてしまうところを、園、学校現場では園や学校の先生方が最初に対応しなければならない訳です。死亡事故をなくすには、ちゃんと理解していただく必要があると考えています。
「いや、もうやっているよ」と言われてしまいそうですが、アナフィラキシー の症状はこうとこうで、そうなったら太ももにエピペンを押し当てて…という形式的な対応ではなく、身体の中でどういうことが起きて、それに対してこことここを抑える効果のある薬剤を使うべきで、それがアドレナリンであるというような話の告ャを考えています。
スライド作成のためにネットで調べていたら、薬剤でアナフィラキシー ショックで亡くなった12のケースを検証した報告が出ていました。
全員が亡くなっているのですが、手術室で気管内相関をした状態で、麻酔で使った薬に対しアナフィラキシー ショックを起こし、亡くなってしまったケースもありました。
生きるために必要な酸素が助ェにある病院の手術室で、しかもおそらく身体のプロの麻酔科医にがいるところで起きてしまったのです。ちなみに小児ではなく、大人の話です。
これには衝撃を受けました。