先日、2歳のお子さんが当院を初めて受診されました。
カルテに目をやると、皮膚が痒いようです。皮膚を痒がる代賦iの病気がアトピー性皮膚炎です。まずアトピー性皮膚炎を念頭に皮膚の状態を拝見しようと考えました。
みると、体のところどころを搔き壊し、アトピー性皮膚炎と診断できる状況でした。
カルテには、1軒の小児科、2軒の皮膚科の名前が記載されていました。要は3軒の医療機関を受診し、良くならないため、当院を4軒目に受診したようです。
聞けば、過去の3軒ではアトピー性皮膚炎とも診断されず、「これを塗っておけば」なんて話だけだったそうです。
私のこだわっていることは、ちゃんと診断し、その診断に見合った治療を提供すること。診断が正しくなければ、治療を間違うし、診断が合っていても、重症度で治療は変わってきます。重症であれば、治療を強化する必要があります。
3人の医師は自分がよくできていなかったことを分かっていたと思われます。よくできなければ、専門医に紹介するのが筋ですが、それもなし。これだと、同じ過ちを繰り返すことにならないですかね?。
これを「異様な世界」と言わずして何と言うのでしょう?。