昨日もちょっと触れましたが、以前は“湿疹”は食物アレルギーが原因だと考えられていました。
それは、“湿疹”の強いお子さんに採血をしてみると卵や乳、小麦などが高くなっているから。それらを食べて、“湿疹”が悪化することもあるからとも言われていました。
現在では、「卵、乳、小麦」が3大アレルゲンと言われていましたが、以前は「卵、乳、大豆」が3大アレルゲンでした。
まず卵、乳、大豆を除去し、それでも改善がなければ、小麦と米も追加して除去するという信じがたい「治療」が行われてきました。
その結果、栄養失調が起き、発達障害を起こした赤ちゃんがいたという話です。
タイトルに10年と入っていますが、これは私が医者になる前ですから、30年以上前の話になります。
母乳を与える母も卵の摂取を避けるとか、インタールという抗アレルギー薬を食事の前に飲ませる方法は、開院した頃にやっている小児科医はまだまだいました。