私の仕事の分野で天才的だと尊敬しているのは、成育医療研究センターの大矢先生です。
アトピー性皮膚炎と食物アレルギーに関して、素晴らしい洞察力でいろいろなエビデンス(医学的根拠)を打ち立てられています。
何より早くから早期発見、早期治療の重要性に気づかれています。アレルギーは、時間をかけて観察して診断を行うという考え方を持っている医師が多い中、その着眼点はすごいなと思わされます。
アトピー性皮膚炎の発症リスクの高い赤ちゃんに保湿剤を塗ることでアトピー性皮膚炎の発症リスクを低下させることができることや、アトピー性皮膚炎をしっかり治療した上で生後6ヶ月から少量の卵を食べさせていくと、1歳時点での卵アレルギーの発症を8割減らすことができることも明らかにしてみせています。
アトピー性皮膚炎の湿疹をできるだけ早期に治療した方が2歳時点での食物アレルギーを減らすこと、アトピー性皮膚炎を早期から強力に治療していくと卵アレルギーの割合を減らすことができるという論文も発浮ウれています。
こういう視点で研究されているのは、私の知る限り大矢先生くらいではないでしょうか?。アレルギーの分野でリアルタイムで大矢先生のご活躍を目の当たりにできて、幸せを感じずにはいられません。