アレルギーマーチとは、日本の馬場實先生が世界で初めて見出したアレルギー疾患の発症様式を指します。
アトピー性皮膚炎が最初に見られ、「経皮感作」を通じて食物アレルギーにつながっていきます。
私は開業医なので、かなり早期の軽い湿疹の赤ちゃんの診察をすることが多いのです。逆に言えば、大学病院や専門病院にはこんな早いタイミングで受診することはまずないでしょうから、第一人者の先生の経験できないようなケースを多く診ているのだろうと思っています。
その経験から言わせていただくと、食物アレルギーのほとんどは「経皮感作」によって起こると考えています。
食物アレルギーの患者さんは、湿疹の存在を指摘できるし、湿疹が重いほど、また治療が遅れると、つまり湿疹の存在期間が長いほど、「経皮感作」が起こりやすく、食物アレルギーを発症しやすいのです。
食物アレルギーが増えているという報道があったばかりですが、減らすためにはこの部分を見直すのが重要なポイントなのではないでしょうか?。