小児科 すこやかアレルギークリニック

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先週の学会
2024年02月26日 更新

先週の学会で以下のような発表をしてきました。

どれも乳児期に卵や乳、小麦を食べて即時型反応をきたしたお子さん達です。軽いじんましんから、アナフィラキシー ショックのケースも含まれます。

全例、当院を受診して1ヶ月以内に食物経口負荷試験を行っています。どちらかというと「食べられるんだ!!」と自信を持ってもらうための意味合いが強いと思っています。

それから1、2ヶ月後にまた負荷試験を繰り返し、また負荷試験をして、3ヶ月から9ヶ月の経過でほぼ全例が除去解除になったという話をしました。

今回、行った負荷試験の80%以上が当院を初診した6ヶ月以内となっていました。ここがポイントかな。つまり、小刻みに無理せず食べさせていき、いき値を上げて治すということです。

この戦法がベストかは分かりませんが、ほとんどが治っているという事実があります。作戦のひとつとして取り上げていただきたいものです。

ただ、1、2ヶ月の間隔で負荷試験をやるとなると、拠点病院でやる場合、患者さんを一点集中させることになり、それだけの頻度で負荷試験をするのは難しくなると思います。