昨日、地元の多くの食物アレルギーの患者さんを治してきたと言いました。
これまで20年以上食物アレルギーの診療に取り組んできました。それ以前はひたすら「除去」だったのですが、時代が動き始め、当時は除去をして、抗体価が下がった頃を見計らって食物負荷試験をやるということだったと思います。
私は、ひたすら「除去」の時代から医者になっていたので、重症な人ほど除去していても食べられるようにはならないことに気づいていました。
福岡の専門病院で研修させていただいて、卵や乳の少なく含有した加工品を食べさせる術を身につけ、少しでも卵や乳を食べてもらうと、親御さんが本当に喜んでくださることを実感していました。段階的に食べさせていくと卵焼きや牛乳にたどり着けることも患者さんから教えてもらいました。
今では「除去」はよくなく、いかに早期から食べさせるか、食べ慣れさせるか?が重要だと考えています。
食物アレルギーを診た医師は、「除去と言っておけば何も起きない」というタイプと、「どうにか食べられるようにしてあげたい」というタイプがいるのかなぁと思っています。