食物アレルギーにこだわった診療をしているつもりです。
研修会などで食物アレルギーの話をする機会もありますが、食物アレルギーにはいろいろなタイプがあります。
臨床的分類では「即時型症状」というのが、食べてすぐにじんましんや咳、腹痛などが出ますが、その他にも「食物依存性運動誘発アナフィラキシー 」や「口腔アレルギー症候群」、「消化管アレルギー」が挙げられると思います。
ガイドラインによると、寛解のしやすさという観点で見ると、「即時型反応」の欄には卵、乳、小麦は治りやすく、それ以外は寛解しにくいと書かれています。他の分類のところにも「寛解しにくい」の文字が…。
これもガイドラインによれば、食物アレルギーには「新規発症」と「誤食」があります。小児期では「誤食」の上位は卵と乳になっています。治りやすいんだか、治りにくいんだか…。
となると、食物アレルギーを減らすには卵や乳、小麦アレルギーを確実に治していく必要がある訳です。